はじめに
初めまして、暖ゴロです。開設だけして数年放置していたこのブログをとうとう始動させたのは、そう。
プリキュアオールスターズFのためです。
2023allstars-f.precure-movie.com
プリキュア20周年記念作品にして、5年ぶりのオールスターズ。総勢78人+αのプリキュアが集合する奇跡の映画。
いやまあ、オールスターズFって公開してから半年以上経っているんですがね。
ちなみに劇場で5回見ました。まあそれなりには多い方だと思う……身近にちょっと数十回同じ映画を見ている人が複数いるので錯覚しそうになりますが。私にあれほどのキラめきはない。
しかし今回こうして筆を執ったのは、私自身がやっとBlu-rayでFを見たこと(一番高い豪華版を買ったのにずっと見られていなかった)、そして直近に知り合いにFを見てもらう機会がいくつかあることが理由です。
その際に余すことなく楽しんでほしい。無数にある小ネタを知って、作り込みの細かさに驚いて欲しい。その気持ちでこのブログを書くことを決めました。
この記事では、プリキュアオールスターズFの2回目以降の視聴をサポートする副読本的なものを目指しています。
あくまで副読本。小ネタ解説も感想もどっちもやります。実際には副読本にもならない、ただ語るだけのブログになるかもしれない。そんな気持ちでもって、このブログの題は"あこがれて"なのです。なんだか魔法少女にあこがれていそうな感じになってしまった。そういえばアレもF同様に古賀葵さんと福圓美里さんが出演していますね。
そして、先述の通り。この記事はあくまで「2回目以降の」視聴をサポートするものです。展開を知らずに観られるのは一度きり、初見は初見として目いっぱい楽しんでいただきたい。プリキュアオールスターズFはこんな文章読まなくても面白い。
この文章はネタバレ全開ですので、2回目以降を見る時、これを併せて読んで……ああ、あれはこうだったんだ、とか思ってくれたら幸いです。
あと、暖ゴロも20作のプリキュアシリーズ全部に精通してるわけでは全然ないので、というか見てないシリーズ結構あるので(それでも見てないなりに知ってることは書いてます)、もしこのブログを読んだ方で「おい、ここ取りこぼしあるぞ」とか「ここ間違ってるぞ」というのがありましたら是非ご指摘いただければ直させていただきます。集合知で完全な副読本になったら嬉しいね。
そして、本文中の解釈などについて、出典を明確に表記しているもの以外はすべて暖ゴロの主観であることをご容赦ください。
前置きが長くなりすぎましたね。では、どうぞ。本文からは「だ」「である」調の中でたまに自我を出す感じの口調になります。
目次からネタバレを含むので、まだ見てない人はマジで引き返してくださいね。
- 1.オープニング
- 2.おかしな出会い
- 3.全員プリキュア
- 4.旅は道連れ
- 5.未知なるプリキュア
- 6.プリキュアって、何?
- 7.プーカの不思議な力
- 8.それぞれの旅~あの城を目指して
- 9.崩れ落ちる大地
- 10.やっと会えた!
- 11.明かされる真実
- 12.もう終わりにしよう
- 13.ヒーローとは
- 14.世界を元に戻すカギ
- 15.プリキュア、繋ぐ想い
- 16.All for one Forever
- 17.ふたりで…
- 18.エンディング
- その他
- あとがき
1.オープニング
見出しはBlu-rayのチャプターに準ずる。
冒頭。最初は意味の分からないシーンだったが、見返すと明確に一回目のシュプリーム戦で世界が消滅したタイミングのシーン。この時点で何気にシュプリーム・オリジン*1が登場している。この時点で地球が消滅してるの、すごい。
そして目覚めるソラ、襲来するレッサーアーク。*2
よく聞くとレッサーアーク、たまに「プカ」と聞こえる唸り声を発している。シュプリームが創ったものってみんなこうなるの?
ソラを助けに入るキュアサマーとキュアプレシャス。プリキュア三大伝統芸能のひとつ、壁立ち*3もきっちり披露。
地面を蹴って走るところ、トロプリ本編オマージュなんだっけ。トロプリ、見たいけどずっと見られていない。
少し飛んでソラの変身シーン。この映画中唯一フル尺で流れる変身。映画館でひろプリの最高にキマった変身バンクが見られたのは良かったなあ
はればれジャンプの角度が好き。バンクの後半ちょっとクレジット入るのはご愛敬。
ここで「For"F"」が流れるの良すぎる。でもBlu-rayのメニュー画面で半端なところで切れてループし続けるこの曲が流れるの、ずっと聞いてると気が狂いそうになる。
それはさておき太陽を背にしたキュアスカイ、かっこよすぎる。
並び立つ3人のプリキュア。直近三作の主人公だけど虹、桃、青とカラーリングが全然違うの面白い。
そしてほかのところでも集まりつつあるプリキュアたち。
ウィングチーム。キュアフェリーチェのピンクトルマリン、なんか酷使されてるイメージがある。
バタフライチーム。このあと独断専行でやらかすとは思えないキュアマカロン。
まだ合流していないメンバー。はるかはともかく、のどかは完全に遭難じゃない?
そしてここで初登場になるプーカ。こっちは普通に遭難というか放浪。
スカイ、(まだ出てないけど)プリズム、ウィング、バタフライチームのいる場所、それぞれ春、夏、秋、冬モチーフとのこと。スカイチームはずっとウルル(エアーズロック)みたいな岩壁地帯にいるから春っぽさあんまりないけど。
スカイチームに戻る。やっぱ戦闘時のスカイ、マントが映えてかっこいい。
別にFに限った話じゃないんだけど、スカイの決め技って「ヒーローガール」なのか「ひ~ろ~が~る」なのかよくわかってない。公式に近い文字媒体でも両方見るんだよな。
撤退するレッサーアーク。実はレッサーアーク、シュプリーム以外の攻撃では一切消滅せず撤退止まり。やっぱりシュプリーム用の悪役だからだろうか。
コメコメは変身にも必要だしゆいに同行してたけど、くるるんってどこにいるんだろう。ローラのところにもいないし。消滅してたのかな。
まさかの「はらペコった~」からのタイトル入り。
このタイトルロゴ、「プリキュアオールスターズ」の部分の後ろのリボンが「N」で、FをFinalと解釈すると「Not Final」「Never Final」……つまり、終わらせない、永遠に続くという意味があるのだとか。*4
もっとも、Fが示すものに明確なただひとつの正解は意図的に与えられていないらしいが。シン・ゴジラとかのシンと同じだと思ってる。
2.おかしな出会い
ローラとましろの出会い。ましろさん、こういう時意外とアグレッシブ。
人魚と明かす前からヒレ使ってたけど。ましろさんなんとも思わなかったの……?
そしてフィナーレの戦闘。ここのBGM(危機との遭遇)好き。勇ましい。
ここが実質的な初登場になるプーカ、ビビッて耳が立ってるところ可愛いね。
この辺まだ小ネタ少ないから雑に感想喋ってるだけだな。
デパプリも見れてないけど、あまねさん好き。ビジュアルに反して武人すぎるところが特に。
キュアプリズムとキュアラメールの変身。何気にラメールは超短縮版とはいえひろプリ勢以外で唯一変身シーンが描写されている。
名乗りポーズのまま現実の背景に戻ってくるのちょっとシュール。
ここの太ったレッサーアーク、腹をラメールにわしづかみにされるの可愛い。
ここでプリズムショット使ってるから、マジェスティ以外のひろプリ勢は映画内で一度は個人技使ってるんだな……まあマジェスティは公開当時TVでも初登場したてで、なんならFの初報ではオールスターズが「77人」って言われてたくらいだからね。むしろよく出たな……出番はNS3のハニーと同じくらいとはいえ。
しかしやはりプリズムショットでも倒れないレッサーアーク。ここのはさっきスカイチームが交戦したやつに比べると戦闘員っぽいビジュアルなのにそれでも無理なあたり、やっぱりシュプリーム以外の攻撃では倒せないモノなんだろう。
ここでラメールがあっちへ!って言ったの、手薄&飛び石のように島が続いてて撒きやすいと考えたのかな。言った段階だと他の島見えてないからわかりづらいけど。
プーカはおそらく何も壊したことがないのに、触られることを拒むのは……やはり、そう生み出されてしまったからなんだろう。自分がやろうと思えばすべてを壊せてしまうことを、どうしようもなく知っている。それが製造目的だから。
ここでラメールがプーカを引っ張り上げるの、一番先行してたのにそのために戻ってきたと思うと良い。何してるの早く!とかもなく、無言で持ち上げて急ぎましょ!なので、助けるのは当然という前提がある。
3.全員プリキュア
続いてウィングチーム。ここずっとはーちゃんの魔法が強すぎるんだよな。
一応さあやさんとはーちゃんは「映画プリキュアスーパースターズ!」や「映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ」などで面識があるはずだけど、共演映画はパラレル性が強いからか今回はここが初対面扱いらしい。
というかHUGプリに関しては本編36話にもはーちゃん出てるんだけどね。まあ細かいことは言いっこなし。
わざわざさあやさんの口から「魔法って初めて見た」と言わせているあたり意図してパラレル設定だと強調している気もする。
似たような友達(ハリー)……こういうところで細やかに本編の話入れてくれるのいいよね。*5
はーちゃん曰く「魔法界でもナシマホウ界でもない」とのことだが、多分本当はどちらでもあると思われる。ナシマホウ界、つまり人間界の変わり果てた姿なのはもちろん、後述するが明確に魔法界のオブジェクトも取り込まれているので。
そして大蛇型レッサーアークvsキュアフローラ。カウンターローズトルビヨンにバンクなしでのモードエレガントへの変化と、序盤の戦闘の中ではかなり華がある。
とはいえその後の目立つ出番があんまりないので登場時だけでも派手にしたのかもしれないが……メインメンバーの中では最古参になるし、田中裕太監督的にも当然思い入れの深いプリキュアだろうから逆に敢えて出しゃばりすぎないようになってたのかも?
ここでもやっぱりレッサーアークは撤退。フローラルトルビヨンのエフェクトが大きいので一瞬倒したように見える。
ここでツバサくんがフローラをプリンセスと呼ぶシーン、強火ツバエル好きがめちゃくちゃキレていた記憶がある。その是非についてはノーコメント。
ツバサくんが男性であることに一切触れないのも好きポイント。ひろプリが他のプリキュアと関わるのは初なのでちょっとやりたくなってもおかしくないが、作中でそこに突っ込むのは野暮なんで……ネットニュースで騒ぐだけでちょうどいいと思う、男性プリキュア云々。
レースのエフェクトもGoプリ当時と同じ素材らしい。*6
そのままバタフライチームへ。18歳のあげはさん、高校生のゆかりさん、サマーン星では成人のララ、0歳だけど地球の意思だからだいたい46億歳くらいともいえるアスミさんとだいたい大人組。ほんとか?
なんとなく最初にアップになる時のララの顔が好き。
ここのゆかりさん、驚くほどに正当性のない主張で面白い。どっからどう見ても単独行動が危険な土地だろ。
とはいえ、プリキュアの喧嘩回でも時々辛くなる程度には心が弱い私でも普通に見られる程度の衝突でありがたかった。
こっちでもゆかりさんの「お互い見知った仲じゃないのよ」により、「映画プリキュアミラクルユニバース」で会っているはずのララとゆかりさんに面識がないことが明言されている。先程のさあやさんの発言と合わせ、やっぱり意識してこの台詞が入れられている気がする。
何気に「映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日」でラテ様とララも共演しているが、これもまあFにおいては初対面だろう。
ゆかりさん、本当に協調性がない……
一応、ゆかりさんはこの時点で大まかながら現状がかなり笑えない事態であることを察し、そのせいで余裕がなくなっているという説もある。パンフレットでわざわざ勘の鋭さに触れられていたりもするし。
そういえば一応ララの服って袖の蛇腹を伸ばして冬服になったはずだけど、極寒の地にいるのに夏服仕様のままでいいのかな……
4.旅は道連れ
場面は変わってプリズムチーム。この砂漠、砂漠の使徒とは……多分関係ないか……?
ハートキャッチ関連の背景小ネタがないのも事実ではあるが。
プカプカ鳴くからプーカ、安直ではあるがプリキュア名としてプーカ自身が名乗ることになるあたり当人(人?)は気に入ってるらしい。プリズムチームとの思い出込みの名前だろうし。
あと、シュプリームからは名前すら付けてもらえなかったんだなという。実は映画内でシュプリームがプーカと呼ぶシーンは無い。
プーカがプカとしか鳴けないの、「プリキュア」がなまってプカになった説を見たことがある。オリジン戦の時プリキュアの名前を呼んで応援する妖精を学習した結果?
あまねさんの「触られるのが苦手なんじゃないか?」、こういう配慮ができるの良い。
オアシスでのどかと邂逅。アバンで初手砂漠だったせいでガチ遭難感あったからなんか安心する。
そしてまあ、言うまでもない中の人ネタ。*7背景でじゃれ合うあまねさんとローラ可愛いよね。
「(大切な相手とはぐれたという共通項について)もしかして君もそうなのか?」と聞かれ首を振るプーカ。よく見たらめちゃくちゃ強い否定の意だこれ。むしろ二度と会いたくなかったんだろうな。
このメンツ何気にあまねさんがリーダーシップとるよね。
ここでのどかと合流したことで、この映画においてメインで登場するメンバーが出揃った。Go!プリンセスプリキュア~スター☆トゥインクルプリキュアまでの5作から一人ずつ、ヒーリングっど♥プリキュア~デリシャスパーティ♡プリキュアまでの3作から主人公と追加戦士の二人、そしてひろがるスカイ!プリキュアの5人とシュプリーム。
ちょうど10周年記念作でありオールスターズNewStageシリーズまでで主人公を務めた~ハピネスチャージプリキュア!までが不在で、なんとなく平成ライダーで言う「平成二期」のような印象を受ける世代の作品群。Blu-ray特装版ブックレットによれば元々はこの世代のプリキュアだけの集合映画だったというから驚く。
ところ変わってスカイチームの食料調達。この辺どう見ても現実離れしてるけどどう世界を再構成したらこうなるのシュプリームさん?
このチーム異常フィジカルしかおらん。
手を繋ぐと蘇る記憶。まなつの方は何も思い出していないようなので、シュプリーム戦で最後まで残りプリズムに手が届かなかったスカイ/ソラだからこそなのだろうか。
まあ毒キノコキャンセルされるんだが。
「私はヒーローとして、自分たちの世界を守りたいんです」……とっくに負けて世界は消されている、というのがなんとも。
ここのふたりは先輩ヒーローの風格あって好き。それにしても流石にここのゆいは天道総司すぎる気がするけど。
にしてもこの映画中のソラちゃんずっとましろさんのこと考えてるな
5.未知なるプリキュア
上空を飛ぶレッサーアーク。これ、もしかして形状的に最初にスカイチームと交戦した個体か?
そして初登場、キュアシュプリーム。後に見せる黒い褐色の姿がシュプリームβ*8ならこの姿はシュプリームαとでも呼べばいいのかな……
ここのBGM(未知なるプリキュア)、イントロが敵すぎる。実際敵だけどさ。
後々シュプリームとプーカが味方としてゲスト出演する時もこのBGM引っ提げてきたらおもろいんだけどな。
この前ボーっとTV見てたら「YOUは何しに日本へ?」で外国人女性が納豆に初挑戦するシーンでこれのイントロ流れてて笑った。未知だけども。
ドラゴンボールばりのワープ戦闘を繰り広げながらもよく聞くと不思議なシュプリームの足音。まるで空っぽの缶のよう。ガワだけで中身の伴わない力を象徴している?
プーカも似た足音らしい。
プリキュア・ピースサンダー(ではない)の時黒ネイルが目立つのいいよね。
今度はバタフライチーム、どう見ても単独行動が無謀すぎるゆかりさん。
アスミさんは地球精霊なので寒くないらしい。この映画では世界の状況が状況なこともあって、世間知らず発揮するタイミングもなければ体が透けたりもしないので基本的に真面目で有能なお姉さんやってる。
あげはさんのリアクションとツッコミ好き。これはこの映画中ずっと思ってる。
そしてウィングチーム。ここはバタフライチームと逆に全くトラブル起きないな。
でもここの「レッサーアークがプリキュアを知っていた→この世界でもプリキュアが戦っており、あの城はプリキュアか敵に関わっているんじゃないか?」という推察は筋が通ってて好き。
このチャプター長いな。スカイチームに戻り、作中初めてレッサーアークが倒される。
そしてここで明らかに知っている背景が映る。Splash☆Starの大空の樹ですよね?
ここから急に過去作の背景が映り出す。シュプリーム初登場とほぼ同時なのには何か意味があるのだろうか。
シュプリームとプリキュアたちの(この世界での)初対面が大空の樹であること、プリキュア初の光堕ち戦士だった満と薫のことを考えると意味があるように思える。
おそらくここでプリキュアたちが現れたことはマジでびっくりしているシュプリーム。直前の「こんなものじゃなかった」はキュアシュプリームとシュプリーム・オリジンの力の差というよりは本物のプリキュアの強さについてだと私は解釈しているが、それにしてもシュプリームにとってプリキュア復活は予想外だったんだろう。
何気に、シュプリーム・オリジンは変身後しか見てなさそうなのに変身前の姿を見てプリキュアと勘付くのもヤバい。消滅時も変身後の姿だったはずなんだけど。
ここですぐに「ボクもプリキュアだ」と演技に切り替えられるのもシュプリームのすごいところ。マジのマジでプリキュア復活は想定外だったろうに。
ボクもプリキュアだ、と言いつつキュアシュプリームと名乗らないのは、命名法則がよくわかってないのか内心で完全なプリキュアに至れていない自覚があるからか。ともかくこの映画内でキュアシュプリームと呼んだのはコメコメが最初。
ここで出るシュプリームのタイトルロゴ未だに読めない。読めるようには作られてるはずなんだけど……*9
プリムの姿、NPCしかいない世界では必要ないと思うけどわざわざ作ってあったのかな。ソラたちを見て咄嗟に作ったにしてはクオリティが高い。とりあえず妖精作ってみたりする程度には形から入るタイプなわけだし作ってあったんだろうな。
まなつから差し出された手を取らない……「繋がない」シュプリーム。
6.プリキュアって、何?
このチャプター名で出だし遭難ゆかりさんなんかい。
ここのシーン、初見の時びっくりした。メインメンバーとオールピンク以外喋らないと思ってたのにあきらさんが普通に喋ってたから。
でもいくらなんでもラテ様と間違えるなよ、犬にしても犬種が違いすぎる。
ララを撫でるあげはさん好き。(どうでもいいけどラテとララが字面では紛らわしい)
冬の森の中にいきなりある足湯おもしろすぎる。
そんでララから謝らせる上に自分は謝らないゆかりさん。いいのか?これ。当人らがいいならいいか……マジでララに非ないよね。
Goプリのレース演出同様にゆかりさんについてきたフレーム。よく見るとミルキー&マカロン仕様だ。*10
引きで見るとやっぱおもしろい森中足湯。
なんでいちご山だけ荒廃しきってるんだ……
プリズムチーム、夜の砂漠。砂漠って夜は凶悪に冷え込まなかったっけ?
スカイチーム。めちゃくちゃ見知った車が落ちている。
四葉ありすの車(ドキプリ)、TAKOCAFE(ふたりは)、CAFE Wonderful Juice H(ヒープリ)、ポンポンドーナツカフェことカオルちゃんのドーナツ屋(フレプリ)。これまでと違い土地じゃなくてモノ、それも馴染み深く所有者がいたはずの車が打ち捨てられているのが怖い。スカイチームに関係者がいないから誰も気づかないし。
この鍋、どこから持ってきたんだ。さっきあったキッチンカーたちに鍋ありそうなところ無いけど……
鍋を取り分けられながらも食べないプリム。典型的なフード理論*11。
果実?の皮が剥けずプリキュアになったというまなつ。プリキュアはただ戦う力ではない、という点はこの時点のプリムにとって無い発想。
また手の接触でソラに記憶が蘇るが、やはりゆいの方にはそれがない。
「プリキュアって、何?」
プリムのこの時点での行動原理でもあり、映画のテーマでもある。
ここのまなつの答え、具体的な状況を省きすぎていて全然回答になってない気がする。
「ヒーロー」。ひろプリのテーマだけど、この映画でも大事なもの。
ただ強さの証明のため善悪なく戦ってきたシュプリームにとっては、善の目的で悪と戦うものを指すヒーローという言葉は新鮮だったのかもしれない。意味が解っていたかは定かではないが。
いつ見てもそのポケットに収まらなさそうなヒーロー手帳、そしてソラまし。
「もう友達でしょ?」これが、シュプリームを救ったもののひとつ。
その後ろでシュプリームとコメコメのメチャメチャ怖い会話。コメコメは気づいてないけど、プーカを捨てたプリムにとってはコメコメのような妖精そのものが疎ましかったんだろう。
ウイングチームが夜を過ごしている場所は、「フレッシュプリキュア!」でラブ達がよくダンスの練習をしていた四つ葉町の広場。荒廃してるし周囲が森なのでわかりにくいけど、そうと思って見ると完全にそう。
夢の話。GoプリとHUGプリはどちらも最終回で未来を描いていたけれど、当然それより前の時系列なのでまだ見ぬ夢。
「なんでもできる、なんでもなれる」。HUGプリを象徴する言葉。終盤でプーカの背中を押すことになる言葉。
まほプリも最終回で未来が出て来たな……2(MIRAI DAYS)もやるし。
ここではーちゃんのかけた「キュアップ・ラパパ」は、後に大きな効力を発揮する。
7.プーカの不思議な力
プリズムチームと砂漠の電車。Sprash☆Starの夕凪町を走っていた電車。マークだけうさぎマークになっている。
大空の樹といいS☆S要素が多め。S☆S自体は配信全然ないしよくハブられるのに……(マジでなんでかS☆Sってサブスク配信がない。劇場版はいくつかのサブスクにあるけど本編は東映アニメチャンネルくらい。オールスターズFを独占配信しているU-NEXTもS☆Sがないせいでプリキュア制覇できていない)
夕凪町自体江の島モチーフだし、ようは江ノ電。
ひとりだけ追いつけないのどか。まあ体が強くないからね……
人魚の姿になって長さを稼ぐローラ好き。
そしてここでラビリン。ましろさんの台詞に続いて喋るけどあんまり違和感ないの、やっぱり声優さんってすごいな。
手と手と尾びれでキュン!……これこの状態からのどかを引き上げたとしたらラビリンとローラの負担ヤバくない?特に尾びれ先端で一人と一体を支えるローラ。
とまあ野暮は言いっこなしでやっとの再会。ましろさんが「
「ちゆちゃん」と他メンバーの名前が普通に出てくるの、過剰に未視聴者に配慮しすぎる感じが無くてちょっと好き。
仲のいいのどかとラビリンを見てトラウマが蘇るプーカ。つくづく、映画の上映当時に出た白いシュプリーム(仮称α)と妖精プーカのコンビグッズはプーカに酷すぎるだろ。
精神が不安定になったことで暴走するプーカ。一度発動するごとに破壊の規模が大きくなっており、最終的に世界全体を対象とすることに説得力を与えようとしているのだとか。*13
「だから手を繋ぎたがらなかったのか……」の理解が早いあまねさんすき
自分の力への恐れ、優しくしてくれた人たちに迷惑をかけた罪悪感からか去ろうとするプーカ。
ここで真っ先に声をかけるのどか。プーカ絡みは本当にプリズムチームでよかったと思う。少なくともバタフライチームだと色々アレだったと思うし……
ただ優しい人だけでなく、もちろん優しいがちょっと癖のあるローラがいるのもいい。
「今度は気をつけなさいよ」と、このあとも着いてくることを当然のように許容した上での言葉。
このあたりから明確にプーカに笑顔が見える。
8.それぞれの旅~あの城を目指して
ダイジェストで4チームの旅路が流れる。
スカイチーム、他3人が光、プリムが影にいるのはスタンスの違いを現しているように見える。映画ウマ娘のフジ先輩でも似た演出見たな(というか頻出表現なんだけど)
やっぱウィングチームだけ移動楽じゃない?
ラテ様、ヒープリ本編だとビョーゲンズのせいで体調悪いシーンが多いので元気そうだとなんか嬉しい。
ここよく見るとプーカが浮遊している。飛べるんかい。シュプリーム的にもああいう妖精は飛べるもんという認識だったんだろうな。
実際何日かかってるんだこれ、というのは気にしなくていいんだと思う。だってこの世界今地球平面説みたいな状態になってるから太陽の当たり方おかしくなってるはずだし。
あるいは地球だけ再構成したように見えて実際にマルチバース単位での世界ごと再構成してるのかな。太陽とかサマーン星とか含め。
寝る時は髪を解くまなつ、寝方が野営のソラ、寝てない(人外描写)けどフードはしているプリム。映画内でプリムがフードしてるのここだけなので貴重。後にプーカのお気に入りの場所になったらしいフード。(ソースはBlu-ray特典のキャンバスアートボード関連の話題だが、元ツイートが見つからない。Twitter(自称X)の検索機能の質が悪いせい)
謎の獣を手なづけるゆかりさん。ちょっと引いてるララが味。
ソラが掴まった紫の牛といい、この幻想動物たちなんなんですかシュプリームさん?どう再構成したらこうなるんだ。
次の電車を追うプリズムチーム、メチャメチャがんばるのどか。
横になってるローラが靴脱いでるの芸コマ。
ねえやっぱウィングチームだけ魔法が便利すぎるって。
バタフライチームが謎獣、スカイチームがトロッコ、プリズムチームが電車とそれぞれ現地調達の移動手段使ってるのにここだけはーちゃんの自前だもん。
プーカ、食事シーンは無いけど眠るシーンがあることでプリムよりも人間側に感じられる。
トロッコ、4人くらい乗れそうだけどゆいとソラはいいの?
このシーンをイメージしたスカイチームのイラスト*14ではプリムがトロッコの勢いに驚いているような表情を見せていて、映画内ではつまらなそうにしているのもあってギャップがあり面白い。トロッコの勢いごときで驚くタマじゃないだろ。
プリズムチームを乗せた電車がたどりついた駅。これがどうも魔法界っぽい。というか思いっきりカタツムリニアらしき車両が映っている。
一応カタツムリニアって生物じゃなかった?ここまで基本的に過去作由来のものは無機物ばかり出てきてた中でちょっと不気味。
ついでに、ここで魔法界のモノも取り込まれていたのでやはりシュプリームの語る「世界」は惑星単位じゃなくてマルチバース単位の話なのだろう。
再構成に使われなかっただけで、レインボー星とかこころの大樹とかも消滅させられていた可能性が高い。パルミエ王国とかラビリンスとか明確に異世界なやつはわかんない(魔法界は元を辿ればナシマホウ界と同じ世界だし……)。
ここの街並みのモチーフは「Yes!プリキュア5」シリーズでは?という感想を見たことがあるが、確証がない。洋風建築の雰囲気は似ているが、雑なRPGパロなだけにも見えるし……(人は現代日本人だけど)
9.崩れ落ちる大地
よく見たら商店の看板らしき旗にうさぎマーク。意外と自己主張激しいよねシュプリーム。
ここ、露骨にNPC言動だけどこういうネタってメインターゲットの子供たちに通じるのか?といらん心配をしてしまう。ゲームはやってるだろうけど何回話しかけても同じこと言うNPCをネタにする、って感覚あるのかな……本当にいらん心配だけど……
NPCなモブたち、ちょっとだけ猫屋敷まゆに似ている人とかいる。坂上あゆみ紛れてないだろうな?
魔王アークに苦しめられていると言うが、実際に被害を受ける描写はゼロ。というかレッサーアークはプリキュアを狙って襲う(シュプリームの想定的にはおそらくシュプリームだけを襲う)ようにできてるっぽいので、プリキュアごっこでしかない雑さが出ている。シュプリームのプリキュアごっこ、やたら凝ってるところと雑なところが両方ある。多分本人が興味あるところとないところの差。じゃあキュアシュプリーム/プリムのデザインめっちゃ凝ってるのって……
プカプカ事情説明しようとするプーカ。プーカは最初からおおよその事情を知ってるはずなので、シュプリームがシフォンやくるるんタイプの言語能力がない妖精にしていなかったらもっと早い段階でプリズムチームだけ真相を知ることになっていただろう(シュプリームが妖精を真似て作ったと言った時写ったのはガンガン喋るコメコメとラビリンだったけど)。まあ、だとして何ができたかというと恐らく何もできないが。
はらペコった~(2回目)。あまねがゆいに気づくきっかけになっており、この映画におけるこの台詞の扱いがやけにいいのがわかる。
スカイチーム4人並ぶとプリムの異質さがわかる。
ひとりだけ会いたくない奴と再会してしまったプーカ。描写がガチトラウマのそれすぎる。
プーカが地面を破壊する時のBGM(崩れ落ちる大地)、「未知なるプリキュア」と似てる気がしたけどそんなことはなかった。脅威って感じの雰囲気は似てるが。
ここでさらに破壊範囲が広がっている。
最初に映った落下順はのどか→ローラ→あまね→ましろだった気がするが、「お城で会おう」以後ましろ→ローラ→あまねになっている。まあ気にすることでもないんだけど、ましろさんだけちょっと滞空した?なんかできそうではある。
あげはさん、ずっとリアクションが素朴で良い。
この映画では貴重な、ソラまし以外のひろプリ勢交流シーン。
「どうして他人のことでそこまで盛り上がれるんだ」、絶対的な個であったシュプリームには理解できなかったのだろう……が、この時点でシュプリームにはプーカという、不要物扱いとはいえ一定の関心を抱く他者が存在している。
最後にプーカが言っていたように、自覚がないだけでプーカを作った時点でシュプリームの精神は変わり始めていたのだろう。
10.やっと会えた!
地下空間。立方体がいっぱいあるのはシュプリームが見えないところを作りこまなかったせいらしい。*15
運良く助かったの、シュプリームが落下ダメージの設定を忘れてたんじゃないかな。
ローラが「なんて顔してんのよ」って言った時、ローラからプーカの顔見えてない気がする(また野暮を……)。
この辺ののどか、良いシーンなんだけどいつにも増して声が鹿目まどかに聞こえる。
あと、親指の指紋破壊されて指紋認証でスマホ開けなくなった説が毎回頭をよぎる。
城、スカイ&バタフライチーム。まなつが錦鯉の長谷川さんにしか聞こえない。
ララが引いて、ゆかりさんが意外とノリ良い流れができつつある。
よく見るとここの一斉変身直前、ちゃんとみんな変身アイテムを持っている。変身開始時にアイテムを持たないゆい/プレシャスとアスミ/アースはアイテムなし。あとプリムも手ぶらに見えるので、シュプリームフォンはやはり真にプリキュアになったことで手に入れたものらしい。
一斉変身後、爆炎をバックにジャンプ。プリキュア伝統芸能のひとつ、YBMB*16。……これにはシュプリーム不参加、突っ立ったまま。やはりまだ本質的にプリキュアではない、ということだろう。ここのシーンは特徴的な足音がわかりやすい。
戦闘開始時はまだ城から離れた丘にいたウィングチーム。
おそらくプリキュア・フィナーレ・ブーケで床をぶち抜いて城に入ったプリズムチーム。ひとりだけ変身している状態も珍しい。
こっちのYBMBにはプーカも参加している。やっぱりプーカはこの時点でシュプリームよりプリキュアに近い、ということだろう。
ここのマカロン・ジュリエンヌ、声に力が入りまくっている。
ララとラビリンで「とりあえず上」という発想が一致してるのちょっと面白い。実際最上階がアークの居場所だったあたり、シュプリームも同じ発想だったんだろうな。
ひろがるバタフライプレスで壊れた城の床も地下同様の立方体。もしかしてシュプリーム、マイクラ感覚で世界作った?
しかしバンク技が新規作画でいっぱい見られて嬉しいね、この辺。ビクトリー!
スカイとプリズムが同時に開けたように見えてプリズムの方が結構早かったっぽい。
でもそれより早いウィングチーム。あの丘から空路で最上階まで行ったな?フラワーエコーワンドを向けていたあたりアークを倒したのもフェリーチェっぽいし……魔法ってすごいなあ。
ウィングチームはウィング以外の3人が同シリーズから一人しか来ていないので、ウィングとプリズム以外再会はなし。
そしてここでスカイ&バタフライチーム合流。けっこう時間差あるな。
全チームメンバー再会。律儀に全員名前呼ぶからちょっとシュール。
よく見るとラテ様はラビリン(ヒーリングステッキ)とハグしている。
ハグするサマーとラメール、エルちゃんを中心にするひろプリ勢と個性が見える喜び方。
11.明かされる真実
Goプリ~スタプリの単独選抜組は再会する相手がいないので固まってる。
シュプリームが歩いてくるところ、前景の足がプレシャス、フィナーレ、サマー、ラメールなのをこの記事のために見返して初めて気づいた。
本性を見せるシュプリーム。ある意味でここからがこの映画の本番だけど、前半のロードムービーも何度見たって面白いからこの映画は凄い。
坂本真綾さんの冷徹な演技が痺れる。「無駄になっちゃった……」の言い方好き。
単独行動が気楽と言っていたマカロンがここではバタフライを庇う形で倒される。絆を感じるがそんな状況ではない。バタフライも「はぁ!?」言うとる。
いちご山とすこやか市の足湯だけこのメンバーが知ってる土地。
おおよそウルトラマンガイアであるアースだからこそ地球の気を感じられるわけだが、マジでアースいなかったら詰んでたかもなあ……
一気にスケールが大きくなるが、まあ……プリキュアって割とこうな気もする。ジャアクキングとかゴーヤーンとか、初期シリーズの頃からラスボス級は宇宙規模だ。
オールスターズもNS以降はマアムとかミデンとか規模の小さめな黒幕が出るようになったけど、DX時代はブラックホールとその眷属たちだったわけだし。
シュプリーム・オリジン対プリキュアオールスターズ初戦の回想。あのミルキィローズが負ける、という衝撃的な入り。
無法に強く、オールスターズではクレーターパンチを名物としていたあのローズが、自らが倒れてクレーターを作ってしまう。周囲にはシャイニールミナス、キュアエース、キュアコスモ、キュアムーンライト、キュアフラミンゴ、キュアパルフェ。フラミンゴ以外は追加戦士であり、皆プリキュアの中でも屈指の強さを誇っていた。ルミナスはサポート寄りだが、基本的に作中で破られたことのないバリア展開能力を持っているのでそれが破られた可能性を考えるとやはり異常事態。ついでに、ここで倒れたメンバーを含むチームはエキストリーム・ルミナリオやプリキュア・ハートキャッチ・オーケストラなどの全員集合が必須の技が使えなくなっている。ハートキャッチ・オーケストラか無限シルエットならサイズ的にシュプリーム・オリジンと対等に殴り合えそうでちょっと見てみたかったな。トロピカルパラダイスだと絵面がヤバいのでフラミンゴが倒れてたのはちょっと安心かもしれないが……
シュプリーム・オリジンの鳴き声、実は初代ウルトラマンに登場した光熱怪獣キーラの鳴き声の加工らしい。……マジ???
どう考えてもサーガ版ハイパーゼットン級の相手でしょシュプリーム・オリジン。隠れた強豪とはいえ地味なキーラでいいのか本当に???ゼットン……って鳴かれても困るけどさ。
Fを観てからウルトラマン第38話「宇宙船救助命令」を見ると、本当に同じ声で笑っちゃう。(一応ツブイマでのリンクを貼っておきます)
シュプリーム・オリジンのデザイン、おそらくアルファベットのFを意識しているように見えるんだけどどこかにデザインコンセプト書いてあるのかな。アニメージュのひろプリ増刊号では「とあるロボットものの超巨大メカのイメージ」「敵の紋章にも見えるデザイン」「でもシュプリームはロボではないし、かといって怪獣にもしたくなかった」という旨が書かれているけどFかどうかは言及なし。このロボットものの超巨大メカが何なのかも私があんまりロボ詳しくないのでわかりません。知ってる方いたら教えてください。
スターパンチと2000キロカロリーパンチの合体技。結構レアな絵面だがノーモーションではじき返される。
「何者なの!?」「何が目的なのですか!?」などの質問に割と律儀に答えてくれるシュプリーム・オリジン。やっぱり邪悪というより「強さしか持っていない」だけなんだろう。
またも酷使され今度は破られるピンクトルマリン。これもルミナスほどじゃないにせよほぼ破壊されたことのないバリア技なので、シュプリーム・オリジンの規格外さがわかる。
倒れ込んでいるプリキュアたち。ホイップ、パパイア、マーメイド、ロゼッタ、ショコラ……1シリーズ1人とかではなく普通にキラプリから2人出ている。
サマー、コーラル、ミント、アクア、ピース、スパイシー。なんとすでにトロプリはラメールしか残っていない。
プリキュアシリーズ中でも数少ない純粋な破壊光線としての特性を持つ技、プリキュア・マーブルスクリュー。技名呼称はなかったしマックス及びマックス・スパークかは不明。普段のオールスターズなら頼もしいが……
ルミナス健在ならエキストリーム・ルミナリオができたが、きっとそれでも敵わなかっただろう。
マーブルスクリューに加えハッピー、フローラ(モードエレガント)、アースとピーチ、ハート、エールの同時攻撃。何気にエールはこのシーンが映画中唯一の戦闘。
立ち上がるプリキュアたち。ブルーム&イーグレット、マシェリ&アムール、メロディ&リズム、ミラクル&マジカルはそれぞれ二人同時でないと変身できない完全コンビプリキュア。
フォンテーヌとヤムヤムは一人に見えるが、フォンテーヌはヒーリングタクト(ペギタン)を見ておりヤムヤムはメンメンと一緒に踏ん張っている。妖精だって相方だ。
スカイとプリズムも立ち上がり……いつものオールスターズならここからキュアレインボーになって勝利できそうなものだが、シュプリーム・オリジンは異常だった。
というより、プリキュアのフォーマットに則っていない世界法則の外の存在というか。
衝撃波一発で全てを跳ね除け、ブラックとホワイトの繋いだ手を引き離す絶望感。
でもなんか吹っ飛び方が懐かしくて一瞬ほっこりする気がする。
よく見るとこの戦場、月面ですらない地球の上の浮遊大陸なんだけど何?
シュプリーム・オリジンなら作れるだろうけど、わざわざバトルフィールド作ったの?
変に律儀だからあり得そうではある。
そのまま世界を破壊。ディケイドかお前は。
ウィング、バタフライ、マジェスティ、ビート、ミューズ、ソード、マリン消滅。
マジェスティ、初登場ここだったんかい。
ベリー、ラメール、ピース、サニー、ソレイユ、セレーネ、ダイヤモンド?、スパークル消滅。ダイヤモンドだけちょっと自信ない。
マーチ、ビューティ、サンシャイン、ミルキー、ルージュ、フォーチュン、プリンセス、パイン、パッション消滅。サンシャインちょっと怪しいけど長太いツインテの黄キュアってサンシャインくらいのはず。
そして冒頭へ繋がる。
視覚的にはやっぱり地球だけ消したように見えるんだけどな、どうなんだろうね。
12.もう終わりにしよう
アーク城に自分のオリジン体を模した装飾をつけていたシュプリーム、やっぱり自己主張強いな。
オリジンの顔はアークたちに似ている。プーカはプリムやキュアシュプリーム似なので、生み出した時の自分の状態に似るのだろうか。
「世界を破壊できるこの力……ボクに使わせたのは君たちが初めてだ」
時々シュプリームの考察でここが勘違いされているが、こう言っているようにシュプリームはこれまで世界破壊を行っていなかった。できるけどやる意味がなかったのだろう。
過去の戦いではその世界の最強の存在をボコボコにしたらそのまま放置して次の世界に行っていたと想像される。壊した他の世界は戻らないのにシュプリームを許すのか?と言った話は前提から正しくない。……ボコボコにしたその世界最強の存在を殺してないとも限らないし、最強の存在が倒されたその世界の未来もあまり良いものは想像できないから、罪は罪だが。
シュプリーム渾身のプリキュアごっこ。作り替えた世界は本当に地球平面説らしい。*17
プリキュアに似せて作り替えた肉体、キュアシュプリーム。Blu-ray特装版封入のスペシャルブックレットの田中監督いわく「テレビシリーズでこれが主人公プリキュアで行けるのかというと、OKが出ない気もします。」
プリキュアに似せながらも根本の考え方が違う異質なデザイン。
フィギュア出て欲しいな……虹色の紐難しそうだけど。
ここ、プリキュアのOPサビでよくあるアクションを意識しているんだろうか。
名乗りらしきシーン。なんて言ってたのかだけ教えてもらっていいですか?
シュプリーム、ずっと煽ってるように聞こえるけど多分マジで驚いたんだろうな。
「パパやママ、他の人たち」を「必要ないもの」と言うシュプリーム。
私はプリキュアの根幹は日常にあると思っているので、この時点でシュプリームはプリキュアの本質を完全に誤った認識で自覚していると考えている。初代EDの時点で「地球のため みんなのため それもいいけど忘れちゃいけないこと あるんじゃない?!の!」「ごく普通の それが日常 決して失いたくない」と語るように、プリキュアはただ戦うのではなく、卑近で身近な、ごく普通の少女(人外や少年もいるけど)としての日常を守る戦士。例えば仮面ライダーは改造人間の悲哀から始まっているがゆえに守るべき日常の中に自分を含まない、日常から弾き出されてしまった存在として外からそれを守るアプローチの作劇もままあるが、プリキュアではそれは無い(優劣の話ではなくシリーズの性質の話)。
学校、友達、将来の夢。そういうものを守るために世界を守る。シュプリームが必要ない、くだらないと感じるその日常を想う気持ちこそが、プリキュアの強さの根幹なのだろう。
そういう意味では町の人を完全にNPC扱いにしてた時点でシュプリームは駄目。
なお、誤った認識で自覚、などという持って回った言い方になったのは、シュプリームはこの時点ですでにその本質の一端に触れているから。それこそが、シュプリームが続けて不要物となじったプーカそのもの。
プーカがプリズムチームと"くだらない話をしたり笑ったり"を心底楽しめていたことが証拠。というかBlu-ray特装版のブックレットで脚本の田中仁さんが「プリキュアの強さの本質を、あの時点でシュプリームは感じているんです。で、シュプリームが世界を作ったときに、そのプリキュアに対する憧れがプーカという形をとって出力されていたんだ、と。だからある意味、プーカはプリキュアの本質そのものの具現化でもある。」と語っている。
プーカ自身が好戦的ではないのも、プリキュアの本質は戦士ではないことが理由かもしれない。それでも、守りたいものを守るためなら伝説の戦士となる。それがプリキュア。
……というか普通の少女が妖精によってプリキュアに選ばれるのが普通なんで、力を持ったプリキュアが後から妖精を作る時点で間違っとるんだけども。
プリキュアの強さの理由を知りたくて同行したが無駄だった、というシュプリーム。先述した私の考えを適用すれば、シュプリームが見てきたソラ、ゆい、まなつの旅路そのもの……”くだらない話をしたり笑ったり”そのものがプリキュアの強さの理由。目の当たりにしながら理解できなかったので、この時点のシュプリームは理解した本質がプーカとなって外に出てしまい、当人の中に残っていなかった可能性もある。
そういえば特にβになる理由は無い気もする。わざわざ敵であることを明かすと同時に敵っぽいカラーリングになってくれるのも律義さか?ここで黒くなることは最終的に大きな意味を持つし……(偶然らしいが。詳しくは後述)
ここの戦闘では、壁や天井にぶつかって煙に呑まれたりと画面から消える=敗北という扱いになっている。ただしさっきそうなってたマカロンはしれっと復帰している。まあ壁に激突してからも喋ってたし、見えなくはなってなかったし……
キュアアース、地球がこんなんになってもアース自身やヒーリングアニマルが健在なことそのものが地球の無事を示している。
バタフライはバタフライキッスの爆煙に消えたためおそらく自爆。
バタフライ自爆直後に、巨大化したバリアで圧し潰すというどこかバタフライプレスを想起させる技を使うシュプリームβ。
プリキュアにおいては「変身後は変身後の名前で呼ぶ」法則が一貫されており、あえてそれを破る時は意図的(先日放送のわんぷり19話でのキュアリリアンとニャミーなど)。
サマーとプレシャスがシュプリームβをプリムと呼んだのも、共に旅をした仲間としての意識からだろう。この時点のシュプリームにとってはプリムは偽名に過ぎなかったようだが。
ここまでほぼ全員を一撃で沈めているシュプリームβ。無茶苦茶。
ウィングもまた、スカイ、プリズム、エルちゃん、プーカを階下に逃がしひろがるウィングアタックで突撃。バタフライ同様自滅覚悟の特攻に見える。この映画では数少ないツバあげ要素が自己犠牲精神とはね。
アーク城、一番上のデザインもうさ耳じゃねーか。うさぎモチーフ好きすぎるシュプリーム。
13.ヒーローとは
奮起するスカイ、プリズムのシーンに関しては良すぎるので逆にあんまり言うことない。
「ソラちゃんが」の続きは明言されてないけどさ……わざわざ言うのも野暮でしょ。
プレシャス、サマーから教えてもらった「プリキュア」観がヒーローとは!に含まれたのいいよね。
「泣いている子を見捨てない」は一話から続いているし、F本編内だけでもヒーロー手帳に書かれてるのがバッチリ映っている。
14.世界を元に戻すカギ
ここではもう世界を壊すまでもないように見えるのに世界破壊してから次に行くつもりらしいけど、自分で作り替えたものは処分してから行こうとしたんだろうか。
赤ちゃん言葉とプカプカだけで作戦会議されても……いや、なんとなくわかるからいいけど。
プリキュア・アップドラフト・シャイニングやっぱり強すぎるな。バリア技として使ってるのこの映画だけだけど。
ここのBGM(くじけない決意)も好きだな。
言っている台詞が若干オリジン戦のブラックとホワイトに似ている気がする。
キュアマジェスティ。シュプリーム、変身前のプリキュアを見て勘付くことはできるのにエルちゃんが残ってるのなんとも思わなかったのか……赤ちゃんとはいえ、外見だけならまなつ→サマーより何なら近いぞ。髪色ほぼ変わってないし。
しかし、放映直前に仲間入りしただけあってマジェスティの出番は多くないものの、この映画における立ち位置としては「最後のプリキュア」と言われたスカイ、プリズムのさらに後に現れるプリキュアであり、プーカの意を汲んでアシストのために戦うと間違いなく「プリンセス・エル/キュアマジェスティ」にしかできないムーブですごい。だいたい夏映画の先行登場ってキャラブレるのに(それ東映特撮だろ)
「自分で世界を壊してどうするの」って出るあたり、プーカが完全にプリキュアサイド=自分の敵になったのはあっさり受け入れてるっぽいシュプリーム。ナメてただけかも。
明らかに大気圏とかそういう話じゃない感じで空が割れてるし、やっぱりマルチバース単位の世界なんだろう。見えている赤い宇宙はおそらくマルチバースの泡粒の外にある超空間。ベリアル銀河帝国で見た。空が割れたところでウルトラマンの例を出すとヤプールがよぎるけど。
プーカから生まれるミラクルライト。今回特に何の理屈もないな。
明確に振るタイミングも決まっていないし(アニメージュひろプリ増刊号曰く、応援上映がしづらい情勢もありこうなった模様)。
歪められた世界がバラバラに戻され、過去の幻が現れるプリキュア時空。*18
ノーブル学園(Goプリ)、加音町(スイプリ)、横浜市(オールスターズ)、遼じいの天文台(スタプリ)。オールスターズシリーズでよく登場するプリキュアと縁深い街、坂上あゆみも住んでいる横浜があるの嬉しいね。
最初に蘇る記憶はひろがるスカイ!プリキュア第5話「手と手をつないで!私たちの新しい技!」
記憶の中のプリズムと自分の後ろのプリズムで二人いることに驚くスカイ……いやスカイ自身も記憶の方にいたろ。
デリシャスパーティ♡プリキュア第28話「コメコメの力をみんなに・・・! パーティキャンドルタクト!」
この辺の引用元はFのパンフレットにも載ってなかったので地味に探すの面倒だった……と思ったらデパプリだけ何故かこっちがパンフレットに載っていた。18話じゃないんかい。(エンディング映像に載ってた基準だとしたらふたりはプリキュアがおかしいことになる。EDでは8話の映像使ってるのに引用話数として表記されてるのが42話の方なので)
トロピカル~ジュ!プリキュア第10話「やる気重ねて! プリキュア! ミックストロピカル!!」
セリフを検索にかけて話数出してます。ちなみにこれまでの背景小ネタも直撮りGoogleレンズで元ネタ判別してる。そうでないと四葉財閥の車とかわからんよ。
Yes!プリキュア5第11話「のぞみとココの熱気球」
ここまではスカイたちの知るプリキュアだったが、ここでのぞみ。5ってふたりはの次に代表的な扱いされがち。S☆Sの影が薄い原因でもあるが。
熱気球の係員がなかったことにされていて面白い。記憶のシーン、全て新規描き下ろしなので……(正気か???と思う。作り込みがエグすぎる。)
ふたりはプリキュア第8話「プリキュア解散!ぶっちゃけ早すぎ!?」
伝説の8話。これを冒頭に持ってきてブラック復活の記憶を42話にしたのは良かったと思う。伝説過ぎてこのシーンめちゃくちゃ擦られてるから。
ここも描き下ろしなおかげで二人が駆けていくシーンが生えている。Blu-ray特装版ブックレットによれば、このシーンを担当したアニメーターの飯田花緒さんは当時の作画監督、爲我井克美さんに話を聞きに行ったという。
バラバラになった世界。おいしーなタウンの招き猫(デパプリ)の主張が強すぎる。夕凪町の電車、いちご山、時計塔(プリキュア5)……右上のタワーらしきものも多分何か過去作の土地だと思うんだけど、元ネタが分からず。誰か知ってたら教えて欲しい。
復元が始まっている世界はビューティーハリーショップ(HUGプリ)と……もう一つ普通の街すぎない!?どここれ。
スカイとプリズムの元に現れる青とピンクのミラクルライト。
私は物販のが速攻で売り切れたので円盤出るまで待った。エンディングで我が推しパッションが持ってたライトと同じ青。
一応明確な振りどころはここかな、ミラクルライト。
15.プリキュア、繋ぐ想い
ハートキャッチプリキュア!第49話「みんなの心をひとつに!私は最強のプリキュア!!」
のっけから最終盤。
ドキドキ!プリキュア第21話「トランプ王国へ!王女様を救え!」
相田マナの象徴、伝説のカニばさみ。
ここのキュアハートが復活するシーンで毎回泣いちゃう。
また驚くスカイ。まだ記憶と本人が別なのを飲み込み切れてない?
「あたしを誰だと思ってるの!?」で回想が終わるのもいい。これに続く言葉はキュアハートではなく、相田マナの誇りである大貝第一中学生徒会長なのがさあ!
まあ回想絡みへの言及はやり出すと止まらなくなるし、見てる作品とそれ以外で格差が起きるから少なめにするつもりなのでこのくらいで。
ハートの台詞が多めなのは10周年だかららしい。*19
毎度思うけどハートキャッチとか特に作画が独特なのに、個性を保ったまま他のプリキュアと共存できるのオールスターズの作画どうなってんの?
シュプリームの問いかけに応じるように記憶が浮かび、復活するプリキュアたち。
ハピネスチャージプリキュア!第47話「ありがとう誠司!愛から生まれる力!」
スマイルプリキュア!21話「星にねがいを!みんなず~っと一緒!!」
スマプリここなんだ。個人回が多い印象があるから、みんな揃ってるシーンからチョイスするとこれなのかも。「幸せ」「未来」をシュプリームにぶつけるためでもあるだろう。
トロピカル~ジュ!プリキュア第1話「トロピカれ!やる気全開!キュアサマー!」
多分これトロプリ完走してから見返したら泣くやつだな
デリシャスパーティ♡プリキュア第18話「わたし、パフェになりたい!輝け!キュアフィナーレ!」
この辺は選抜された二人が並んでるシーンを選んだ感。追加戦士組どっちも覚醒前だな
ヒーリングっど♥プリキュア第42話「のどかの選択!守らなきゃいけないもの」
よ……よりによって当時一番ネットで荒れてたここか!ヒープリとして重要なエピソードなのはそうだけど。
そしてここだけ回想にアース/アスミ不在。なので花寺家を見下ろす構図……これも特定話数から引っ張ってきてたりする!?さすがにそれはわからん
空を翔けるスカイ、プリズムの上下の街並みも元ネタあるんだろうか。
フレッシュプリキュア!第23話「イースの最期!キュアパッション誕生!!」
まあ~……フレプリからはこれやね。ふたりは8話と同じくらい擦り倒されてる気もするけど。新規作画イース様……
ふたりはプリキュアSprash☆Star第43話「夢じゃない!みんなのいる一日」
フレプリと合わせて光堕ち回同士だ。直後にシュプリームβが使った青い渦潮のような攻撃が、この回想に登場したモエルンバの炎に似てる気がする。バタフライプレスらしき技といい、コピー能力でもあるのだろうか(バタフライプレスは直に見た描写無いけど)
スイートプリキュア♪第16話「ピンポーン!交換ステイでベストフレンドニャ♪」
小さく映る黒ミューズがちょっとシュール。スイプリも光堕ちキュアがいるけど、ビートもといセイレーンだけ不在だなこの絵面。
しかしまたオールスターズで一緒の括りに入るピーチとメロディ。イケメンツインテ組……(今回はブルームも一緒だけど)。
スター☆トゥインクルプリキュア第40話「バレちゃった!?2年3組の宇宙人☆」
何度見てもそんな気楽な感じのサブタイトルでいいのか不安になる。
キラキラ☆プリキュアアラモード第25話「電撃結婚!?プリンセスゆかり!」
ゆかりさん、あなただけですよ主人公を回想に出さなかったの。
今回主人公以外がメイン格で登場している作品の回想はそのメンバーに任されてたけど、はーちゃんもさあやさんもララもちゃんとみらい、はな、ひかるが出てくるシーンチョイスしてたのに何あきゆかしてんですか。異常あきゆか映画でもあるんだよな、F。
魔法つかいプリキュア!第22話「芽生える新たな伝説!キュアフェリーチェ誕生!」
ほら、はーちゃんはみらリコもモフルンも映ってる。モフルンちっちゃいけど。
この流れの中でブルーム、ピーチ、メロディが語る言葉もそれぞれ彼女ららしくて良い。シュプリームも最終的に光堕ちキュアになるしね。
「私たち?一人じゃ何もできないからそう言ってるだけじゃないの?」という言葉から次の回想につなぐのは天才の所業だと思う。
ふたりはプリキュア第42話「二人はひとつ!なぎさとほのか最強の絆」
サブタイから強いな。シュプリームの言葉に完璧な回答を突きつけている。究極の個たるシュプリームにこれをぶつけるの最高。
オールスターズでは強さばかり強調されるブラックの違う側面を見せる目的もあったらしい*20
Yes!プリキュア5第24話「新たなる5人の力!」
みんなのトラウマ仮面回。……の、仮面を打破した後。Blu-ray特装版ブックレットによれば、このシーンは最初は冬服だと思っていたのが後から夏服だと判明したのだとか。
HUGっと!プリキュア第35話「命の輝き!さあやはお医者さん?」
ドリームの「なんでもできるんだよ」にかかるところでHUGプリ、というのがいいよね。何気にこの回の直後である36、37話がオールスターズ連動回の前後編なので、この回の次回予告にドリームはいる。
Go!プリンセスプリキュア第39話「夢の花ひらく時!舞え、復活のプリンセス!」
やはりGoプリとHUGプリは夢、未来といった共通項でくくられている気がする。
髪だけはるかの状態のフローラ(の記憶)と背中合わせの現在のフローラが穏やかに微笑んでいるのが美しい。オールスターズFだからこそできる絵面でもある。
ブラック、ドリーム復活。どっちも回想が無印の方だったからMax HeartとGoGo!版衣装で出てくるのがちょっとおもしろい。
「よくわかんないけど、なるべく頑張るぞー!」好き。美墨なぎさ、初代ヒーローではあるけど本郷猛や海城剛のように78人を率いるのにはあんまり向いてない普通の中学生なのがいいんだよ。確かなるべく頑張るぞも「ふたりは」作中で言ってたんだったかな。
この時点で復活している主役キュアはブラック、ブルーム、ドリーム、ピーチ、ブロッサム、メロディ、ハッピー、ハート、ラブリーの9名。メインメンバーになっていたフローラ、グレース、サマー、プレシャス、スカイを含めると14名。ミラクル、ホイップ、エール、スターの4人がまだ。記憶のシーンをメインメンバーのフェリーチェ、マカロン、アンジュ、ミルキーが担当した作品群。
ウィング、バタフライ復活。あとマジェスティも。マジェスティの出番の少なさ、マジでギリギリねじ込んだ感ある。
この三人もどこかで自分たちの記憶を見たんだろうか。マジェスティはこの時点では出番全然ないわけだし初変身回か、普通にエルちゃんの記憶か……
超空間に差す薄桃色の光、突如スカイミラージュに表示されるPRECUREの文字。スカイトーンって特にレジェンド商法してなかった気がするんだけど、実玩具でこの文字出せるスカイトーンあったんだろうか。
みんなの変身アイテムが宙に消えていくのもなんなんだろうね。ライダーズクレスト(ライダーズクレストではない)が再生しかけの地球の周りを回る描写含め、よくわかってないので雰囲気で理解している。
オールスターズ復活。キュアホワイトに始まり、右からキュアエース、キュアソレイユ、アイちゃん、キュアダイヤモンド、シャイニールミナス、キュアサンシャイン、キュアマーメイド、アロマ、パフ、くるるん、キュアコーラル、タルト、キュアパッション、シフォン、キュアスカーレット、キュアスパークル、キュアプリンセス、ペコリン、キュアホイップ、リボン、キュアハニー、ハミィ、キュアミューズ、キュアビート。
続いて左からキュアコスモ、キュアエトワール、キュアイーグレット、キュアミント、キュアルージュ、プルンス、フワ、キュアスター、キュアピース、キュアスパイシー、キュアレモネード、シロップ、ハリハム・ハリー、はぐたん、キュアエール、キュアロゼッタ、キュアマリン、キュアパルフェ、キュアミラクル、モフルン、キュアパイン。
いないやつ書き出そうと思ったけどやめた。この辺に名前の羅列が固まりすぎて見づらくなるし、妖精は誰まで含めるかややこしいし。
映画メインメンバーのチームメイトが大きく映るシーンではそのメンバーの名前を呼ぶのが嬉しい。フローラを呼ぶマーメイド、多分あとでやるラメールとの共演のために浅野さんを呼んだことの有効活用。ホイップはマカロンとの再会を喜んでるよ、回想には出してもらえなかったけど……
スカイチームのトロッコビジュアルよりも驚いた顔をしているシュプリームβ。仄かにうさぎっぽい。
復元した地球。おいしーなタウン、いちご山、ソラシド市の虹ヶ丘邸とヨヨさん。
78人のプリキュアオールスターズ集結!流石に作画じゃ無理が出る人数なので3DCGだ!別にCGだから楽ってんでもないらしいけど!*21
なんとなくここで使われてるCGはエンディング映像とは別のモデルな気がする。エンディングダンスのモデルはダンス専用なんだろうか。
16.All for one Forever
一時びっくりはしたけどすぐに笑えるシュプリームβ、すごい。八重歯可愛い。
あくまでまだプリキュアを「ボクが欲した力」と呼ぶシュプリーム。
世界破壊と同じ♢のエフェクトで戦闘用の足場と戦闘員を作ってるあたり、破壊も創造もできるらしい。やっぱりオリジンの時もプリキュアのためにわざわざ足場作ったな?
「仲間が多ければ強いんだろう?」、プリズムのツッコミが冴えるがおそらくシュプリームも本当はそういうことじゃないのは分かって言ってると思う。
「みんながいるから私がいる」、どことなく「映画プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法!」のエンディング「みんながいるから☆プリキュアオールスターズ」を思い出す。奇跡の魔法は実質的にDXから続いた映画プリキュアオールスターズシリーズとしての最終作だったし、意識してるんだろうか。
「その意味を、あなたはまだ知らない」「じゃあ教えてよ、プリキュア!」かっこよすぎ。
YBMB用の爆発を用意してくれるシュプリーム、やはり律儀。
戦闘員たちも気をつけして待ってるし。
ということでCGモデルの78人でYBMB。マリンだけ前方向につんのめってスーパーマンの飛行ポーズみたいになってる。
ここからチャプター名であり、この作品を象徴する名挿入歌「All for one Forever」が流れるのヤバい最高(語彙力)。
ミラクルライトを振るメンバー
これだけ見たくて読みに来る人いそうなので小見出しをつけておく。
まずは妖精。左上から最上段がポップ&キャンディ(スマプリ)、ルルン(ふたりは)、フープ&ムープ(S☆S)、ペコリン&いちご山の長老(プリアラ)、フワ&プルンス(スタプリ)。
フープムープと一緒にいるから一瞬ルルンをチョッピと見間違えた。
二段目がミス・シャムール&クロロ&パフ&アロマ(Goプリ)、ココ&ナッツ&シロップ&メルポ(5)、タルト&シフォン&アズキーナ(フレプリ)、ファンファン&ぐらさん&リボン(ハピチャ)。
意外なメンツも結構いる。メルポ、妖精枠扱いされることなさすぎてかなり名前を思い出すのに苦労した。
三段目がシプレ&コフレ&ポプリ(ハトプリ)、モフルン(まほプリ)、ハミィ&シリー&ソリー&ミリー&ファリー(スイプリ)。
コロンは亡くなってるからね……
四段目がくるるん(トロプリ)、ラテ(ヒープリ)、プーカ(F)、ハリハム・ハリー&はぐたん(HUGプリ)、アイちゃん(ドキプリ)。
このメンバーには変身後アイテムとなってプリキュアに随行しているメンバーは含まれていない。フェアリートーンもキュアモジューレと合体しているドリー、レリー、ラリー、ドドリーを除いた決め技用のメンバーのみここにいる。細かっ。
いっそウルルン、オニニン、マジョリンあたりもいれば……とか言うときりがないのだろう。
そしてその他サポートキャラ達。マジで一番大変だよ集計作業が。
まず左から益子道男(ヒープリ)、増子美香(5)、増子美代(ハピチャ)、調辺音吉(スイプリ)、虹ヶ丘ヨヨ(ひろプリ)、白鳥百合子(Goプリ)、越野夏子&森京子(ふたりは)、姫ノ城桜子&軽部タツノリ(スタプリ)、相良誠司(ハピチャ)、カオルちゃん&ミユキさん(フレプリ)、七瀬ゆい&藍原ユウキ&一条らんこ(Goプリ)、ピカリオ(プリアラ)、番ケンジ(ハトプリ)、キュアセバスチャン(ドキプリ)、キュアアンフィニ(HUGプリ)、ブラックペッパー(デパプリ)、FUJIWARA原西孝之&藤本敏史(スマプリ)。
だいたい地球人組。ピカリオとかいるけど。初手からマスコミトリオという味の濃さ。底知れない老人たち、プリキュアになりそうでならなかったミユキさん&七瀬ゆい、キュアファイヤーのブローチをつけている番ケンジ~原西/キュアゴリラまで続く男性戦士エリア。戦える姿がダーク誠司だけとはいえ、誠司もこっちでよかったんじゃないか?あとセバスチャンは本当にそれでいいのか?
続いて右からフィーリア(S☆S)、フローラ(5)、シャララ隊長(ひろプリ)、スターロケット/ララのパーソナルAI(スタプリ)、魔法学校の校長&魔法の水晶/キャシー(まほプリ)、レジーナ(ドキプリ)、プリンス・ホープ・グランド・カナタ(Goプリ)、コッペ(ハトプリ)、ビブリー(プリアラ)、光の園の長老&ウィズダム(ふたりは)、ブンビー(5)、サウラー&ウエスタ―(フレプリ)、アフロディテ&メフィスト(スイプリ)、テアティーヌ(ヒープリ)、人魚の女王/メルジーヌ・ミューゼス・ムネモシュネ(トロプリ)、ジョー岡田/ジョナサン・クロンダイク(ドキプリ)、ローズマリー(デパプリ)、ブルー(ハピチャ)。
だいたい異世界人など人外組。ララのAIはミラクルライト持てなくない?ブンビーさんやメフィストさんが二本持ちしてたり、コッペ様にはミラクルライトが小さすぎたり、テアティーヌ様がミラクルライトを咥えていたりとシュールな絵面が目立つ。
続いて左上から先代キュアトゥインクル&先代キュアフローラ&先代キュアマーメイド(Goプリ)、ルミエル(プリアラ)、キュアトゥモロー(HUGプリ)、キュアオアシス(トロプリ)、キュアエンプレス(ドキプリ)。
先代……というか、現代にはもういないプリキュア。こんな言い方なのは未来のキュアトゥモローがいるのと、キュアフラワーがなんか現役番外キュア組にいるため。
ほぼ設定だけだったからかエンプレスの仲間だったキュアプリーステス、キュアマジシャンは不在。メランもいない。あとハートキャッチ映画のキュアアンジェ(アンジュじゃない方、サラマンダー男爵と戦った方)とかもいない。
次は例外的に中央から。キュアエコー&グレル&エンエン(オールスターズNewStage)、手前左から霧生満・月フォーム&霧生薫・風フォーム(S☆S)、キュアフラワー(ハトプリ)、キュアミラージュ&キュアテンダー(ハピチャ)、左上に飛んでキュアナイル、ワンダフルネットプリキュアの2人、アロ~ハプリキュアのキュアサンセット&キュアウェーブ、ボンバーガールズプリキュアの3人、メルシィプリキュアのキュアアール(全員ハピチャ)。
現在存命の番外プリキュア。満と薫がいるのに思想を感じる。さすがにアロ~ハプリキュアの妖精アロアロは不在。てかだいたいハピチャ。チームの名前しか決まってない人が多くて困った。ついでに名前決まってる人もチーム名書いた。
厳密にやるとHUGプリのせいでほぼ全人類をここに放り込まなきゃいけなくなるのちょっと面白い。
Blu-ray特装版ブックレット情報では、グレルは当初NewStage2当時の設定画を使用して描いていたら、持っていた剣がNS2劇中でなくなり以後装備していないことに気づき修正する羽目になったらしい。
長かったミラクルライト勢書き出しも終わりようやく戦闘。
シュプリームβが姿を変え、シュプリームγ*22となる。
不思議なことにオリジンとβにあった「どう勝つんだよコレ」という絶望感がない。なんならもう勝った気がしてくる。黒い影の怪物態はザケンナーから続くテンプレだからかな……
ここでオリジンに戻らなかったのは、もしかしたらプーカに力を分けてしまったために戻れなくなっていたのかもしれないという妄想。
プリキュアオールスターズの大暴れ。全体的にHUGっと37話の発展版のようなシーンが多い。
ここのプリキュアたちの組み合わせについてはアニメージュひろプリ増刊号で分類されていたので、括りの名前はそれに準ずる。
ラブリー、ハッピー、ピーチの幸せチーム。ラブリー、オールスターズ出るたびラブリービームかパンチングパンチ使ってる気がする。
プリキュア時空の記憶のシーンからそうなのだが、歴代プリキュアの活躍シーンではかなり当時のキャラクターデザイン担当や作画の方を呼んでいるらしい。おかげでEDクレジットがすごいことになっている。
ベリーとソードの剣チーム。めちゃくちゃ珍しいベリーソードの剣としての運用。囮じゃ……ない!?
メロディ&リズム、マシェリ&アムールの音楽バディチーム。
「ここで決めなきゃ女がすたる!」はやっぱり聞いてて気持ちいいね。
魔法つかい&ハピネスチャージのフォームチェンジコンビ・1。
具体的にはまずキュアフォーチュン パインアラビアン、キュアミラクル&キュアマジカル ルビースタイル、キュアハニー ココナッツサンバ。
次いでフォーチュンがあんみつこまち、ミラクル&マジカルがトパーズスタイル、ハニーがポップコーンチア。
そして魔法つかい&S☆Sのフォームチェンジコンビ・2。
キュアブライト、キュアウィンディとミラクル&マジカルのサファイアスタイル。
ミント、コーラル、ロゼッタ、ルミナスのバリアチーム・1。HUGっと37話からサンシャイン、アンジュが抜けてコーラルが加入した形。
ビューティー、ハート、アクアとマーチ、ルージュ、サニー、フラミンゴのアロー技&シュート系技チーム。フラミンゴのプリキュア・ぶっとびフラミンゴスマッシュが目立つ。なんか全体的にトロプリの扱いめっちゃいいんだよなこの映画。
そして水&氷技チーム……の前に一瞬だけ映るなにか。
そう、モノクロ作画でペギタンをぶっ飛ばしながら突っ込んでくるマリンである。今回オールスターズでは珍しくマリンにはセリフがないが、自重しなさは相変わらず。
氷塊が映った後、一瞬だけおそらくフォンテーヌのおなかが大写しになっていた。ドアップすぎて一瞬誰かわからなかった。
ともかく水氷組。フォンテーヌ、ジェラート、ダイヤモンド、マリン、マーメイド。
マーメイドとラメール、人魚チーム。そりゃやるよな!という共演。メインメンバーと主人公キュア以外の声優出演は絞ったうえで浅野真澄さんをきっちり呼んでくれるありがたさ。
食べ物系選抜チーム、プリアラ組とデパプリ組の合体技。オールスターズ空白地帯だったプリアラ、前2作と違い単独映画での客演がなかったデパプリといまいち他プリキュアとのコラボが少ない2作品であり、そしてもちろんお料理組でもある。
プリアラからはホイップ、カスタード、パルフェ。デパプリからはスパイシー、ヤムヤム、フィナーレ。
デパプリ側でメインがフィナーレなの、声的な都合だけじゃなくお菓子組と絡むならフィナーレだろという納得感がある。
「キラキラルと!」「ほかほかハートを!」「「レッツ・ラ・まぜまぜ!!」」良すぎ。
何故か混ざるフルーツ系黄色キュアのレモネード、パイン、パパイア。レモネードはフルーツってか加工品だけど。
完成した巨大ケーキにプリキュア・プリズムチェーンとプリキュア・ヒーリングプレアー・フレッシュでデコレーション。パインがパインフルート持ってるからヒーリングプレアー・フレッシュってことにしてるけど、演出的になんか違う気はしている。
そして頂上にドデカく鎮座するプリキュア・ぱんぱかパパイアショット。
インパクトが強すぎて本文で初めて太字使ったよ。
自分自身がパパイアになってトッピングされてしまったばかりに決めポーズに参加できず、9人の合体技なのに決めポーズは8人。ある意味センター陣取ってるけどさ。
このあとケーキが爆発したのぱんぱかパパイアショットのせいだったりしない?
ショコラを先頭にエース、パッション。赤チーム。
マカロンを先頭にビート、コスモ、スパークル。猫チーム。ティーンエイジでもミュータントでもないし性欲異常者はいない。
そしてあきゆか。本当に一生いちゃついてんな。
ピース、ミルキーは電撃チーム。原作のあきゆかという関係性を大事にしながら作品をまたいで出来たゆかりさんとララの友情も大事にするの、クロスオーバーとして400億点。
スター、エトワール、トゥインクル、ミルキー、アース、サンシャイン、ムーンライト、ソレイユ、セレーネ。星系チーム。太陽と月が2組いるが気にしない。
Pの星座、平成*23じゃん。ゆりさんとかがこれやってくれたと思うと面白い。
何気にミルキーは2回ピックアップされたシーンがあることになる。
ブロッサム&ミルキィローズ。の花攻撃チーム。ミルキィローズってルミナスと違ってローズだけだとなんかしっくりこないので、フルネームで呼んでしまう。
ミルキィローズは棒状のアイテムを持っているようなのでおそらくミルキィミラーを介したミルキィローズ・メタル・ブリザードの方。まあ手を抜く理由もないしな……
メタル・ブリザード、おそらくCGと思われる金属の薔薇が独特なので総2Dだとちょっと通常ブリザードと区別がつけづらい。
まあブロッサムのプリキュア・ピンクフォルテウェイブも光弾じゃなくて光流みたいになってるしね。シュプリーム戦闘員にも心の花はあるのだろうか。
バタフライ&ドリーム、蝶攻撃チーム。厳密にはドリーム自身のデザインモチーフは「GoGo!」版においては薔薇なのだが、「夢見る乙女の底力、受けてみなさい!」と5時代の決め技であるプリキュア・ドリーム・アタックの前口上を言っていることと、プリキュア・シューティング・スターがGoGo!以降の技でありながら蝶モチーフを強めに残しているのもあってあんまり違和感はない。
ウィング、マジェスティ、フローラ、スカーレット、プリンセス、ミューズ。
ウィング以外は全員お姫様なプリキュア。というかフローラ/はるか以外は全員ガチの王族。スカイランド、ホープキングダム、ブルースカイ王国、メイジャーランドの国交がこんなところで。
ウィングと合わせてプリンセス&騎士チーム。
地上のプリキュアを踏み潰そうとするシュプリームγを押し返すブラック&ホワイト。これにてプリキュア三大伝統芸能はコンプリート。*24
ホワイトは足で受け止めるのが良い。パンチのブラック、キックのホワイトなんだよな
ヤケクソ気味に世界ごと破壊しようとするシュプリーム……の、「世界を破壊する力」を破壊するプーカ。
「やっぱりあの時消しておけば」というシュプリーム。実際、捨てた時に撃っていれば楽に消せたはず。けど、結局脅すだけで撃たなかったのは、やはりシュプリームが無自覚に変わり始めていた証なのだろう。
ここでプーカを守るグレース、アンジュ、フェリーチェはそれぞれ守る力に長け、映画メインメンバーであるだけでなく、「命を守る」ことに強いこだわりを持っているメンバー。特にグレースは作中最もプーカに深く関わっている。バリアチーム・2。
てかまたピンクトルマリンさんが頑張ってる。
シュプリームが身勝手に生み出し身勝手に否定し身勝手に捨てたプーカという命が今生きていることを、誰にも否定させない。
あれだけ恐れていたシュプリームの手が伸びても毅然と立ち向かうプーカ。
それを応援するのは、キュアエール。
このシーンは何回見ても泣く。ひとつ前のオールスターズの主役であり、つまるところ5周年でもあり、当然大活躍が想像されるエールが、ここまで目立った出番がなく。
満を持しての出番が、「頑張る子を応援する」。みんなを応援する、超イケてるお姉さんの姿がそこにはあった。「なんでもできる、なんでもなれる!自分を信じて!」
戦闘ですらない、応援という出番。それがどこまでも野乃はならしく、「HUGっと!プリキュア」という作品らしくて、美しい。
命を肯定され、背中を押され、プーカの心に光が灯る。
シュプリームに要らないとまで言われたコメコメ。シュプリームと最も関わった妖精であるコメコメは、アーク城で妖精を不要物扱いされた時に何を思ったのか。
妖精は必ずしもプリキュアと共に戦うための戦力ではない。戦うだけが力になるということじゃない。くるるんだって、なんもしないけど無意味な存在じゃない。
妖精がいる限りプリキュアは孤独ではない。コロンだって、その魂は今もゆりのことを見守っている。
……それは、シュプリームもそうだったのだろうが。それを知るのはもう少し後。
「コメコメたちも……頑張ってるコメーっ!」
妖精がプリキュアと並び立つ存在になるのは、奇跡。プーカの想いに応えるように、奇跡は起きる。
ここで出てくるメンバーはさっきミラクルライト振ってた妖精からキャンディ、モフルン、ペコリンを抜いただけなので割愛。
ロイヤルキャンディ、コメコメ(お子さまランチドレス)、キュアモフルン、キュアペコリン。4つの奇跡が勇気に応える。
「キュア……プーカ!」
泣くだろこれは。
シュプリームより先にプリキュアの本質に至ったプーカは、躊躇いなく己をキュアプーカと名乗る。ここからAll for one Foreverの曲も最後の盛り上がりどころ。
ラメールの「しゃべったぁ!?」、そこか?という感じが好き。ここでリアクションしてるのはきっちりプリズムチーム。
体全部を使ったダイナミックなアクションをするキュアプーカ。かわいい。
でも世界破壊パワーを乗せたパンチでシュプリームγのコアらしきパーツにヒビを入れる。つよい。
「この力は嫌いプカ!でも、この力で誰かを助けることもできるって、やっと気づいたプカ!」
その「助ける」相手は、プリキュアたちのことでもあり……きっと、相対する創造主のことでもあるのだろう。
どんどん言動から余裕が剥ぎ取られて行くシュプリームγ。ここでキュアプーカを叩き潰そうとするシュプリームγの手を押さえるスカイとプリズム、押し返しをしながら壁立ちの角度で前向いてる。
プレシャスとサマーの合体技。プリキュア・プレシャストライアングルを発動しながらプリキュア・おてんとサマーストライクの陽光で照らされるプレシャスが格好いい。
追撃のスカイ、プリズムダブルパンチで完全にヒビが入るシュプリームγのコア。
続いてウィングチーム、バタフライチーム、プリズムチーム、スカイチームの攻撃。
そして、78人の総突撃。ここはジオウOQの平成ライダーキックよりはレッツゴー仮面ライダーのオールライダーブレイクを思い出す。どっちかというと角度の問題であってどっちにせよ文字は描いてないんだけど。
「なんなんだ……お前たちはぁーッ!!!」、この辺がライダーっぽいせいで通りすがりの仮面ライダーだ、覚えておけと返したくなる。
セリフに重ならない「出会う想い繋ぎ続けてく」がよく聞こえるの、これこそがプリキュアなんだという感じ。
コアが完全に破壊され、シュプリームγの姿が消滅する……が、シュプリームそのものは消滅しなかった。
17.ふたりで…
戦い終わって、また「はらペコった~!」。はらペコったに始まりはらペコったに終わる映画。
喋るのも映るのもメインメンバーだけだが、多分78人全員ここにいるんだろう。
鍋をする……のはいいのだが、おそらくさあやさんと思しき声が「辛いのもいいかな?」と言っていて怖い。他の人ならキムチ鍋程度だろうが、この人が言ってるせいで超激辛デッドオアアライブ鍋を作る気にしか聞こえないんだよ。ゆかりさんとあまねさんのスイーツで中和しきれるか?
姿は変わったが変身を解いていないシュプリームを「プリム」と呼ぶまなつ。
この時のシュプリームには形態名がついていない。仮名すらない。アニメージュひろプリ増刊号では「キュアシュプリーム(エピローグの黒 ver.)」と記載されている。
また、白い肌に黒い衣装と仮称αとβの折衷デザインに見えるが、実は衣装は結構βとは違う。禍々しく赤みがかっていた部分も水色に統一され、靴のかかとから生えていたパーツもなくなっている。また、表情も憑き物が落ちたように穏やか。
「なんで……」とも思うわな。さっきまでめちゃくちゃ敵対してたし。というか一度は全員消してるし。
「同じ釜のご飯を食べた仲間だもん!」と言ってのけるゆい。プリムは実際に口をつけるシーンこそなかったが、ゆいたちから見てそうであることが重要。
材料探しって言うけど世界が元に戻ってる以上、単にスーパーとか行くだけなんじゃ……
何度か本文中で触れたように、シュプリームははじめから無意識にプリキュアの本質を理解していた。それがプーカとなって現れ、巡り巡ってこの結果を生んだ。
プリキュアに憧れた。一度はくだらないと断じた、みんなで笑い合う姿に。
よく見るとエルちゃんとコメコメがじゃれていたり、はるかとララとはーちゃんがハイタッチしていたりする。
「でも、僕は……ひとりだ」それが満ち足りた状態じゃないことに、やっと気づいた。
プリキュアたちの輪に入る資格は自分にはない、と言っているようにも聞こえる。僕はプリキュアになる、とか言ってた高慢さは消えたらしい。(その時は他のプリキュアは全員消すつもりだったから、輪に入る気はなかっただろうが)
「ふたりで…」あまりにも美しい結末。黒と水色のシュプリーム、白と桃色のプーカ。
ふたりの並ぶ姿はブラックとホワイトを想起させるようで、差し色は逆。
新たな世代の「ふたりはプリキュア」。……これが当初の予定とかなり異なるエンディングってマジ!?
元々はそもそも、シュプリームは倒される予定だったという。Blu-ray特装版ブックレットによれば、「最近のプリキュア映画は、敵を助けて終わる、みたいな展開が多いなと感じていて。今回は気持ちよく、敵を倒して終わりたいよね、と。なので、シンプルに強さを追い求めるだけのキャラクターとして、シュプリームを考えていたんです。」
敵を助けて終わる傾向は確かに多く、オールスターズでもNew Stage以降はほとんどそうなっている。フーちゃん、グレル、マアム、ソルシエール、ミデン……(生存したがあんまり改心してないオドレンとウタエン、闇へ還ったトラウーマのような例外もいるが。グレルを唆した影水晶は微妙なところだが改心にカウントしていいだろう)
それ故に、気兼ねなく倒せる悪として当初のシュプリームは造形されたらしいが……実際にはそうはならなかった。
これに関しては田中監督自身がプリキュアになりたいと真似をする相手を否定することに違和感を覚えたこと、そしてプリキュアの生みの親とも言える鷲尾天さんから「プリキュアに憧れることを悪いことと描かないで欲しい」と言われたことなどが関係しているらしい(アニメージュひろプリ増刊号より)。
これもまたアニメージュひろプリ増刊号からだが、プーカが白いのは元のシュプリームと同質の存在であるため。また、シュプリームも当初は白(仮称α)に戻る予定だったが、最後の戦いを経て気持ちに変化が起きているため戻るのは違う、という理由でああなったらしい。また、「人間になったことを表している*25」とも。
18.エンディング
ひろプリの5人の周りに映るのは、プリキュア時空の記憶に浮かび上がったシーンの原作での映像。そして、プリムとプーカ……
プリムが手にするのは変身アイテムのシュプリームフォン。*26個人的にはこれ、プーカが持っていたミラクルライトが姿を変えたものだと思っている。フォンというには形状が変(スカイミラージュに似ている気もする)で、ミラクルライトにも見えなくはないから。最初に生み出したミラクルライトはプーカがずっと持ってたしね。
プーカ、自在に妖精体に戻れるんだ。プーカの分のシュプリームフォンはないように見えるけど、どう変身するんだろう。
あと二次創作では当然のように見るから忘れがちだけどプーカ人間態って幻覚なんだよな。なれそうではあるが。
ダンスについては敢えて語ることもないので割愛。よく見るとオールスターズが持っているミラクルライトは青とピンクが混在しているので、君の推しはどっちの色を持っているかな?程度。
欲を言えばシュプリームとプーカを含めた80人で踊って欲しかったが、まあ流石に無理。エコーですらNSから4年後の奇跡の魔法でやっと踊れたので。
その他
シュプリームが救われたことに賛否あったが、私は断然賛成派。
鷲尾さんが言ったように、シュプリームが否定され倒されてしまうことはプリキュアに憧れを抱くことを過ちと断ずるニュアンスをどうしても排除しきれない。
それに、シュプリームがプリキュアへの道を歩き出せたことがプリキュアのプリキュアたる所以であり、「プリキュアって何?」の答えの一端なのではないかと思う。
ただ悪を倒して世界を救うだけでない、本質を日常と優しさに置くヒーロー像。それもまたプリキュアがプリキュアたる所以だろう。
映画内では流れていないのに、ヒロガリズムの「無敵だと強くなれない」がやけにシュプリームにぶっ刺さる。無敵ではなくなった今、もっともっと強くなれるよ。きっと、ただ強いだけよりずっと良い強さを手に入れられる。
マジの余談だが、スマイルプリキュアの初期案は一人プリキュアだったというが、今作においてプリキュアは決して孤独ではなれない、というアンサーが出ている気がする。まあ、多分スマプリ初期案の方も妖精が相棒になっていたのだろうし、なんなら初期一人というだけでスマプリにはいなかった追加戦士が生えてた可能性もあるが。
キュアアンジェ(何度も言うがアンジュじゃなくてハトプリ映画の方)とキュアアールは知らん。この2人は描写が少ないから、アンジェには他にチームメイトがいたかもしれないし、2人とも(ミラージュとファンファンのように)妖精はいたのかもしれない。アールに関してはハピネスチャージの世界観上チームとして1人でもプリキュアとして独りにはならない、というのもある。現にテンダーは妖精もチームメイトもいないが他チームのプリキュアと共闘しているし。
キュアシュプリームはどの程度意識されたかは不明だが、同じオールスターズ限定プリキュアのキュアエコーと対比関係にあると思う。戦う力だけのプリキュア/戦わないプリキュア、宇宙規模の神的存在/ごく普通の中学生、他者を必要としなかった/友だちのために勇気を出した。逆に、妖精の力を借りずプリキュアになったこと(シュプリームが真にプリキュアになったのはプーカのおかげだが)、プリキュアに憧れを抱いたことは共通項として挙げられる。
これは普通に個人的なおすすめとして、シュプリームとエコーの邂逅する二次創作漫画でめちゃくちゃ好きなのがあるので置いておきます。
あとがき
ということで、いかがだったでしょうか。(敬語に戻る)
本文中に一切画像とか入れてないのは、映像をお供に読んでもらう想定だから。そうでなくとも、うっかり色んな権利に触れるのが怖いので。特撮キャプ画だって本当はアウトなんだぞ。サムネイル代わりが欲しくて一枚だけ公式Twitterから画像を借りていますが、これも問題あれば削除します。
ともかく、オールスターズFの魅力を深く知る一助となれば幸いです。
たびたび引用したアニメージュひろプリ増刊号、ひろプリ本編を含め様々な裏話なんかが読めて面白いのでぜひ。
そして、劇場で見たっきりだったけどこの記事でまた見たくなった方、もしくは冒頭にあんだけ言ったのに映画見ずにこの記事だけ読んだ人、円盤もいいぞ。後者はここまで来ちゃったならせめて買っていこう。
アニメージュと同じくらい引用しまくったブックレットは特装版についてきます。DVDの特装版でも多分ついてくるブックレットは同じ。まだ結構買えるっぽいぞ!
うまい締め方も思いつかないので、最後にCDのリンクを貼ってお別れとしたいと思います。
ありがとう、プリキュアオールスターズF!!!今後のオールスターズでシュプカ出してくれよな!!!!!
*1:シュプリーム本来の怪獣のような姿の呼称。制作陣の用いていた仮称だが、『アニメージュ ひろがるスカイ!プリキュア特別増刊号』などでは正式名称のように扱われているため本記事でも使用する
*2:アークの手下の怪物の名称。特に劇中では呼ばれないため註。
*3:https://x.com/shota_/status/958924867444723713
*4:https://x.com/precure_movie/status/1717871899609645206
*5:https://x.com/precure_movie/status/1717855814915166453
*6:https://x.com/precure_movie/status/1717856198937149458
*8:シュプリーム・オリジン同様のほぼ正式名称化した仮称。
*9:https://x.com/precure_movie/status/1717858438938796175
*10:https://x.com/precure_movie/status/1717858913566294479
*11:ゴロツキはいつも食卓を襲う フード理論とステレオタイプフード50 - 太田出版 などで語られる、漫画やアニメなどにおける食事表現の法則、理論。この場合ではソラたちに「善人はフードを美味しそうに食べる」、プリムに「正体不明者はフードを食べない」が該当する。
*12:https://x.com/precure_movie/status/1717860290770194563
*13:https://x.com/precure_movie/status/1717860492751114637
*14:https://www.oricon.co.jp/news/2287186/photo/1/
*15:https://x.com/precure_movie/status/1717862196913619377
*16:https://x.com/shota_/status/958923015898546177
*17:https://x.com/precure_movie/status/1717864624471822368
*18:https://x.com/precure_movie/status/1717867124595781722
*19:https://x.com/precure_movie/status/1717867845818953931
*20:https://x.com/precure_movie/status/1717868733774061860
*21:https://x.com/precure_movie/status/1717869355902619680
*22:オリジン、βと同様。媒体によって大文字のΓと小文字のγで表記がばらついているが、本記事ではβに合わせγ表記とする
*23:「劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer」ラストで20人の平成ライダーが放ったキックが敵のバリアを貫通し、「平成」という文字の形の穴を開けるシーンを指す。この場合人文字で妙なことをしている、程度のニュアンス。
*24:https://x.com/shota_/status/958925256973983746